男性は女性に比べて、結婚願望が低いことが多いです。
男性は基本、「自由に暮らしたい」という気持ちが強く、できればあまり誰かに束縛されたくないと考えがちです。
さらに、実家に住んでいる場合お母さんがすべて家事等の面倒を見てくれるケースが多いためますます結婚に対する必要性を感じなくなります。
たとえ、一人暮らしをしていたとしてもいまは掃除洗濯も簡単にできます。
さらに食事も、コンビニや一人でも食事できるお店などが充実しているので家事の面でそんなに困らない状況になっています。
そうなると、別に結婚しなくても毎日それなりに暮らせるし自分が稼いできたお金は丸々自分ひとりで使えるのであまり結婚する必要性を感じません。
もちろん、とても好きな女性が現れてその女性と人生をともにしたいと強く思えば結婚したくなります。でも、そういう気持ちにまで及ばない限りなんとなくそのまま日々をやり過ごしてしまいがちです。
特に、40歳まで独身で過ごした男性はますます結婚に対して消極的になります。40歳まで結婚しなかった男性は、独身でもそれなりに毎日が楽しく過ごせるしプライベートではこれ以上別に何の不満もなかったりすることが多いからです。
さらに、40代になると新しいことを始めることが億劫になってきます。現状維持で、何の問題もないのならそれでいいと考えてしまいます。
確かに、冷静に考えるとそれでも別に何の問題もないように感じられます。
そもそも、「これだけ家事が簡単にできるようになり、食事も独身であってもまったく問題なく毎日食べられるのに、なぜ結婚する必要があるのか？」と考える人もいるでしょう。
特に、何らかの趣味を持っていてそれが充実している男性ほど結婚に対して消極的になりがちです。「いまの自分の現状で十分楽しく、しかも、給料は100%自分だけのために使える…。そんなしあわせな環境をみすみす手放す必要があるのか」と考える男性が多いのです。
ところが、これがある年齢になると男性は焦り始めます。その年齢とは、定年の時期です。定年なんてまだまだ先のこと…。そう思う男性も多いでしょう。
でも、いつかは確実にその日はやってきます。すると、そんな男性たちも俄然焦り始めるのです。
いままでは、仕事という自分の人生におけるちゃんとした枠組みがありました。
でも、それから外れてしまった後、自分はいったいどうしたらいいのか…。しかも、趣味を楽しんでいたときの自分には健康や体力がありました。
でも、だんだんそれは衰えていきます。さらに、頼みにしていた親も衰えあるときは介護が必要になったり、施設に入所してもらって別に暮らさないといけなくなります。
そうなると、不思議と男性は結婚したくなるのです。そして、そのときはすでに60歳前後という年齢になっています。実際、この年齢の前後で婚活を始める男性も少なくありません。
でも、残念なことにその年齢になると多くの女性はその男性を婚活相手としての対象から外してしまいます。
なぜなら、退職後の男性は女性にとってまったく魅力のない存在に映ってしまうからです。
たとえ、お金を持っていたとしても敬遠する女性が多いです。なぜなら、世の妻たちの多くは退職後の夫との付き合い方に苦労しているということを女性ならみんな知っているからです。
夫が家にいると、3食作らないといけないし夫を置いて自由に動くことができないことを危惧するのです。ですから、定年前後の男性が婚活を始めるとお付き合いに応じてくれるのはだいたい同じくらいの年齢の独身女性です。
つまり、60歳前後になって婚活を始めてもお付き合いできるのはやはり60歳前後の女性が多くなるということです。
なぜなら、彼女たちもやはり経済的に不安を感じているからです。そこで、自分が生きることに精一杯な同じく60歳前後の女性だけが、婚活でお見合いに応じてくれることになります。
それで、十分だという考えの男性はそれでいいと思うのです。でも、男性はいざ婚活を始めるとやはり若い女性と結婚したいという気持ちが強くなります。それは、実は仕方のないことと言えます。男女問わず、誰でも多くの人は老いた人と一緒にいるより若い人と一緒にいたいという自然な欲求があります。
中には、60歳前後になっても「子どもがほしいから若い女性がいい」という男性もいます。
しかし、子どもが産める可能性の高い女性は婚活の世界ではほぼ「38歳まで」と考えられがちです。
そこで、多くの男性はそういう意味もあって「38歳までの女性」を望むことが多いです。でも、その多くの男性が希望する「38歳までの女性」が、果たして60歳前後の男性との結婚を望んでくれるでしょうか？
あるいはもし、それで女性側がOKしてくれてめでたく結婚できたとしましょう。そして、その上幸運にも子どもに恵まれたとします。それでも、果たして無事に男性側はその子どもの成人を見届けたりその子を育てる妻を助けていくことができる自信があるでしょうか？
もちろん、これは極端な例です。でも、子どものことは抜きにしたとしても実は逆に60歳前後の女性であっても自分より若い男性と結婚したいと思う人が多かったりするのです。
女性でも、そう思うくらいです。男性が自分よりずっと若い女性と結婚したいと思うのは自然なことです。
ただ、自分がそう願っても相手の女性がそう思ってくれないと結婚には至りません。たとえば、男性が大変なお金持ちで女性も「お金のある人なら誰でもいい」という考えの女性なら、結婚してくれるかもしれません。
でもそういうケースはかなり稀です。
そして、たとえそういう形で結婚までたどり着いたとしてもお金目当てで結婚してくれた女性が、あなたが病気になって衰えたときに親身になって看病してくれるでしょうか？
やはり、あなたが衰えてしまったときに親身になって助けてくれるのは、あなたのことを心から大事に思ってくれる心が通じ合っている女性だけです。
そう考えていくと、男性は人生を長い目で見た場合そんなに悠長に結婚に対して向き合っていてはいけないということになります。もちろん、もう「老後など自分はどうなってもいいのだ」という覚悟が出来ている人はそれもひとつの選択で自由です。
でも、衰えてしまったときの自分の心の状態が果たしてそんなに強くいられるものなのかは、そのときになってみないとわかりません。
たとえば、60代で婚活している男性の中には「自分に何かあったときに『救急車を呼んでくれる指』さえあればいい」と言う男性もいるくらいです。そのくらい、男性ひとりでの老後というのは悲壮感にあふれています。
将来、自分がこのまま独身でいても後悔しない自信がある男性はそれでいいと思うのです。実際、そういう考えで人生を全うしていく男性もいます。でも「自分はやはりさみしい老後は迎えたくない、孤独に生きていく自信がない」と考える男性は、できるだけ早く婚活を始めたほうがいいです。
なぜなら、女性は婚活相手の一番の条件に「経済力」を挙げますが同時に子どもが欲しい女性は一緒に力を合わせて子育てしていける男性を望んでいるからです。今の時代、男性は「経済力」だけではなく「家事や子育てを手伝ったりできる能力」も女性側から求められています。
「経済力」がなくても、自分も働くから「一緒に家事や子育てを手伝ってくれる男性なら結婚したい」という女性も少なくありません。
そういう時代の変化についても、敏感に察知しながら結婚に対してのビジョンを早めに描いておくことが大事だということを知っておきましょう。
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